今日はシルクスクリーンに使用しているインクについて。
さいごにシルクスクリーンを学べるオススメ本を5つ紹介してますので、よければ参考にしてみてください。
ぼくらは環境配慮型のサステイナブル・アパレルブランド(Tシャツ中心)を運営していて、全ての商品を名古屋のアトリエでシルクスクリーンプリントしていました。
使用するインクは全て水性のインク。なぜなら油性インクより、水性インクの方が環境へ与えるダメージは少ないといわれているからです。
そこで、実際に使用している水性インクを数回に分けて紹介します。
目次
ダイカラー(DYE COLOR)
Tシャツブランドをはじめた人で、このインクを使ってる人って多いんじゃないですかねぇ。世界堂はじめ、渋谷のウエマツ、東急ハンズなど、販売しているお店が一番多いTシャツ用のインクではないでしょうか。
染み込み系インク
Tシャツになじむ染み込むタイプのインクで、プリント後は生地をさわってもサラッとした感触になるのが特徴です。
色の種類もおおく扱いやすいので、初心者はまずこれで試すのがおススメです。
サラッとしているので版の目詰まりは起こりにくく、1回に数十枚、いや、それ以上プリントしても大丈夫です(ぼくは最大で40枚ぐらいを1度にプリントしましたが大丈夫でした!)
濃い色のボディには向かない
注意点としては、インクが生地に染み込みますので、黒や茶色など、濃い色の生地にプリントするのは向きません。
ダイカラーの特徴である鮮やかさを生かすなら、白色やナチュラル色のTシャツボディが良いでしょう(改めて紹介しようと思いますが、濃い色の生地へは「ラバダ/RUBADA」というインクをおススメします)
→ シルクスクリーンのインクを紹介!ラバダ(RUBADA)!濃い生地にも使えます
メーカーによって色がちがう
他のインクにもいえることですが、既製品のインクはメーカーによって色が微妙に違います。
「あれ、思ってた色味とちがう!」なんてこともざらにあります。
たとえば、「ダイカラー/DYE COLOR」と「ラバダ/RUBADA」の緑は完全に別物です。比較すると違いがよくわかりますので、興味があれば試してみてください。
一番いいのは自分で色をつくってしまうことなんですけどね。ぼくらも好みの色味がない場合はインクを混ぜて作ったりもしています。
黒は必須!まとめて数種類ためすのがオススメ
ぼくらはシルクスクリーンをはじめたとき、ダイカラーは全種類をまとめて購入しました。どんな色味かは実際に試してみないとわからないとの考えからです。
ただ費用の兼ね合いもあると思うので、まずは必要最低限の色だけそろえて、必要に応じて少しずつ買い足していってもいいでしょう。
シルクスクリーン初心者でこれからインクを購入するという人には、ダイカラーの黒をおススメします。
慣れるまでの練習にも重宝しますし、その後も使う機会が多いはずです。まずは300gで試してみるのもアリですが、はじめから1kgを購入してもいいでしょうね。
1kgのほうは写真がオレンジっぽい色になってることがありますが、商品名のとおり黒の1kgです。実際にぼくはネットで購入しました。
それと練習用、試し刷りように無地Tシャツをまとめて用意しとくのも忘れないようにしましょう。白が鉄板ですね。
UnitedAthle 6.2オンス プレミアムTシャツ 594201 1 ホワイト
スウェットとか、Tシャツ以外に試すのもシルクスクリーン技術を上げるのに役立ちますよ。とにかく色々とやってみることが大切です。
あとネットで画材を買うときのことはこの記事で書いたのでご参考まで。
→ シルクスクリーン用のインクは「造ハウ.com」の利用がオススメ!RUBADA(ラバダ)やTシャツくん、他にも品揃え多数で価格も安い!
シルクスクリーン初心者に捧ぐ本はコレだ!
参考になる本を5冊ほど紹介しておきます。
Tシャツブランドをつくる入門編
ボクがTシャツブランドを始めるにあたり参考にした本がこれ。シルクスクリーンの始め方などもあり、初心者には大変参考になる本です。
世界のスクリーン印刷グラフィック・コレクション
本棚に置いててアイデアに困ったときにパラパラと眺めてます。
「シルクスクリーンでこんなのまで作れるんだー!」と初心者に夢をみさせてくれます。ここまで作れるようになると、めちゃくちゃ楽しいです。
インディーズTシャツブランドのつくり方完全ガイド
最初に紹介した「Tシャツブランドをつくる入門編 」の続編。
1冊目の内容をふまえたうえで、さらにくわしく書かれています。
印刷・加工DIYブック
「好き」を仕事にする自分ブランドのつくりかた
これはシルクスクリーンではないですが良書なのでのせときます。
ブランドを作るにあたって知っておきたいこと、考えておきたいこと、そしてどういったステップで育てていくかといったことが、クリエイター支援を本業とする著者の視点からくわしく書かれています。
オススメです。
《関連記事はこちら》
ハンドメイド品の販売方法、イベントの感想をまとめました。Tシャツの作り方も。