この記事でオーストラリア人の彼女との結婚式を書きました。
国際結婚しました!オーストラリア人のダヌちゃんを紹介します。
その結婚式をするにいたった経緯です。
ボクはもともと式は必要はないと考えてたんですよ。訳わからないほど費用がかかるし、マジ無駄だなと...
一度話を聞きにいったことがあるんですが、聞いててアホらしくなりました。写真はデータ化もしてくれないし、1枚5000円ぐらいかかるし、テーブルの花を増やすのも異常なぐらい高いし、ホントありえない世界だと...そんなことがあって、俄然やる気をなくしていったわけです。
役所への婚姻届けは去年だしてますし、式をする意味というものが、どうしてもわからなかったんですよねぇ。まわりへの結婚報告の場といえばそうなのかもしれませんが、遠方からわざわざ集まらないで、電話なり口頭で済ませればいいんじゃないの?と。
え、非常識すぎる?
たしかに一般的にみたらそうなのかもしれません。でもわからないものは、わからないんですよねぇ。そう思ってるのにウソをついても仕方ないですし...
ここで思うのが、妻の方はやりたかったんじゃないの?という疑問。
聞いてみるとそこまで特別な思い入れはなくて、「別にやらなくてもいい。結婚式といった大きいものじゃなくて、お互いの両親どおしが一緒に食事をして、そこで写真をちょこっと撮ればいいんじゃないの?」と、そんな感じではあったのです。
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ただそこで大きな壁だったのが、ボクと妻、それぞれの両親です。
妻の両親はスリランカ人で考え方が少し違います。
どちらかというと一昔前の日本といった感覚で、結婚前の同棲は許されない、性交渉もあり得ない。
結婚前の妻とスリランカにいた両親を訪ねたときも、泊まる部屋は別々、スリランカ国内を旅行したときも部屋は別々でした。そう、家族みんなでワイワイしてるなかで、ボクは1人部屋で過ごしました。淋しかったなぁ...
いまの日本でも、こうゆう考え方の人って、年配の人を中心にまだまだいるんでしょうけどねぇ。それはそれで価値観の違いなので、なんともいえませんが...
あ、ただ正確には、スリランカの一般的な風習がそんな感じであって、妻の両親はカナダ、オーストラリアにずっと住んでたこともあって、またちょっと違います。
上で話した感覚よりずっと寛容的。それでも「え?」という違和感を感じることはありましたが...
とはいえ、スリランカにいる親族は上記のような考え方をしてるので、妻の両親としても立ち振る舞いに困っていたようです。だから結婚式は絶対にしなきゃいけないと...しなくても、一緒に写った写真だけは必要だと...
そんな感じで、ボクは乗り気でなかった結婚式の準備をはじめました。
ただ、少しずつ準備をしはじめると分かってきちゃったんですよ。
「これは結構大変だぞっ!」って。
しかも、妻はスリランカ系オーストラリア人。アメリカやオーストラリア、スリランカから来る親族の手配をしなきゃいけないとか、この時点でも大変そうなのは、うすうす感じてました。
そうなると、やっぱり文化の違いが出てくるわけですよ。ベジタリアンで特定の人にだけ肉や魚じゃないものをとか。親戚を成田空港まで迎えにいくとか。キッチン付きの宿泊施設とか。でも、お金がないから安いとこでとか。
最終的にはアパートの1室を借りてなんとかなりましたが、このキッチン付きで安い宿泊施設ってのも、探すのが大変だったんですよねぇ...
そう。海外からの来客となると、いろんなことが起こります。しかも妻は日本語がまだあまりできないので、結婚式関連はボクがほぼ全てをやらなきゃいけない状況。想像するだけで気持ちがスリへっていったわけです。
ボクの頭には次第に「あれ、ちょっとヤバいな。このまま進めると超ヤバい!」といった感覚がでてきちゃって...もう、ここまでくると理論ではないんですよねぇ。
ヤバいんです、ホントに。
説明するのは不可能で、なんとなく、このまま進めたら頭がぶっ壊れるという感覚。しかも、この感覚が日増しに大きくなっていったんですよ。そこでボクは決断しました!まだ式場を決めたぐらいで、そこもまだ予約してないし、誰を呼ぶかなど具体的なことはまだ何も決めてない状態です。
マジで、やめよう!
そんな思いが強くなったのです。そこで妻に相談したら、「しょうがないね」と。ボクの状況を尊重してくれました(こう言ってくれたこと、ホントに感謝でいっぱいですな)。
「これで家族関係がこじれても、もうしょうがない。とにかく自分の体調管理は自分でする!そのためには、この式はやらない!」
そう決心したのです。で、ここからが問題ですよねぇ。ボクの両親と妻の両親にどう話をするか。
まずは実家に帰省して、両親に真正面から話をしました。
もう関係がぶっ壊れることも覚悟して、すべてを話しました。
案の定、「もう周りにも話したし、そんなのはダメだ」と...でも、ボクももう譲るつもりはなかったので、延々と話をつづけます。
「もうダメだなぁ...」
そう思ったとき、両親から1つの提案がありました。
「式の準備はすべてやるから、ゆうた(←ボク)たちは出席するだけでいい」
お、それは斬新!予想外の提案に、ここで光がさしました!
そう。僕らの結婚式は式場こそ僕らで決めたものの、内容のほとんどはボクの両親が決めたものだったのです(とはいえ、もちろん色々と一緒に決める事項はありましたが...)
準備はやっぱり大変だったようで、ホントに両親には感謝しています。
まとめ
うつ病になった人は、他の人にくらべて体調変化が激しいのではないでしょうか。再発リスクは高いでしょうし、体調の管理は慎重にしなければなりません。
他人の基準で考えると絶対にうまくいかなくなります。
だから、できるかぎり自分の頭で考えるようにしましょう。出来ないことは出来ないと、はっきり言った方がいいことも多いのです。
もしボクがヤバさを感じたまま結婚式の準備を進めたら、もしかしたら取り返しのつかない事態になっていたかもしれません。(あるいは大丈夫だったかもしれませんが...)
ただ言えるのは、もしそこで体調がわるくなったとしても、だれも責任なんて取れないということ。ましてや病気を治すことだってできません。結局のところ、自分のことは自分で面倒をみるしかないのです。
そう。時間がかかってもいいから自分で決めた道を進むこと。なんとなく他人が決めたレールを歩くなんてことは、しない方が賢明です。