最終更新日:2015年11月13日
うつ病を克服するためにやったことを何度も書いてきましたが、すこし思考をずらして今度は僕ができなかったを書いてみたいと思います。
そこでまっさきにあげられるのがコレ!
ほんと声を大にして当時のじぶんに叫びたいです。
逃げろ!!!
まわりのすべてを捨ててでも、逃げて逃げて逃げまくれ!
これに尽きます・・・。
ねぇ、とほほ。
「苦しいんだから逃げる!」そうした人間、というより動物にそなわった本能にさえも従わず、ストレスが溜まる職場でひたすら我慢しつづけながら働いてしまいました。
んむ、もっと直感を信じて、それを受け入れられる強さがぼくにあったらなぁ…。
そう思います。
が、当時のボクにはこれが出来なかった。
社会と戦おうとして、会社と戦おうとして、さらには自分と戦おうとして、ぶっ壊れました。いま振りかえると、もっと早い段階で気づくことはできたはずで、どんな手を打ってでも、
ストレス過多の状態から逃げ出したほうが良かった!
と思うんですよねぇ。
病気を発症したロサンゼルス滞在当時、ボクは意地のかたまりでした。世界的に乳製品マーケットが異常事態のなか、ラクト・ジャパン(前職の乳製品商社)としても、将来を見込んでボクをアメリカに送り込んだはずなんですな。
まぁ、日本からの要求と現地アメリカの乳製品メーカー(業界ではサプライヤーと呼ぶ)のあいだに入って、ウマいこと調整をするのが仕事だったわけだけど、とにかくストレスの溜まる環境でした。
あの状態で5ヶ月ぐらいやってたわけですからねぇ。そりゃぶっ壊れても仕方ない。しかも、相談できるような相手って、だ~れもいなかったですから(これが大問題だったなぁと...)
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そうそう。病気になりかけの頃、アメリカに行くまえに日本で流行った曲が、アタマを流れ出したんですよ。しかも毎日、毎日と。
この曲。
「しゅう~ちしん。しゅう~ちしん。俺たちは~」
そうそう、これ。
島田紳助氏がやってたテレビ番組ヘキサゴン(あってる?)で結成したコンビ、羞恥心の曲。とくにファンだったわけでもないんですが、社員旅行で同期メンバーと披露したこともあって、アタマに染み込んでたんでしょうなぁ。
この曲が毎日、毎日、シャワー浴びたり、家で過ごしてるとアタマん中を流れてくるわけですよ。ず~っとリピート。それもよく流れる歌詞があってですね、
「ズタズタに~された~、プライド~を~、捨ててしま~えば、明日がみ~えるはず~」
この歌詞がぐるぐるアタマを流れてたんですよ。やっぱり異常ですよねぇ。
それで涙がかってに流れてきたりしてましたし...風呂も電気をつけずにず~っと入ってましたし。
こうやって思いだしながら書いてても、ちょっとコワいですなぁ。
完全にヤバい人だぁ。
まぁボクにもそんなときがあったんですよ。このへんは誰にもいままで話してなかったんですが、隠しててもしょうがないですしねぇ。
どんどんオープンにいきましょう(笑)
こんな状態になって、この記事で書いたように崖に立ったり、結構ヘビーな状態まで進行していきました。いまホントに後悔することがあるとすれば、やっぱりこれなんです。
なんであんなに頑張ったんだろう。
もっと早くギブアップしておけばよかった!
と。
そう。症状が悪化するまえに、できるだけ早くやめちゃえばよかったんです。この記事のように、できないものはできないんです。
頑張りつづけることが「ただしいこと」みたいな社会の雰囲気がありますが、それでぶっ壊れたら元も子もありません。
取り返しがきかなくなることだってあるんですよ。「もっとがんばれ!」と言ってた人だって手を返したように離れていきます。
そう。誰も責任なんて取れないのです。
ちょっとヤバさを感じてきたら、まずは自分の状況を立ち止まって考えること。ボクみたいに「がんばれ!」と無理やりじぶんに言い聞かせるんじゃなくて、どのように感じてるのか、このまま続けて大丈夫なのか、時々じぶんに問いかけてみましょう。
そこで諦めるという選択をしたっていい。思いっきり逃げたっていいんです。
諦める勇気をもつことは、ムチャクチャ大切!
ホント、そう思います。とくに将来のことを考えたら、はやく諦めてしまった方がいいことって意外と多いんでしょうねぇ。